OD症状の頻度

【図1】は我々が885名の小中学生を対象にしたアンケート調査の結果です。

 

これによると、「朝起きが悪く、午前中調子が悪い」に対して「はい」または「ときどき」と答えた子どもは、小学生で45%以上、中学生では60%前後もいます。

 

「立ちくらみやめまい」があると答えた子どもは、小学生で約25%、中学生で約45%にも上ります。

「立っていると気分が悪くなる」と答えた子どもは小学3~4年生では約10%にすぎませんが、中学2年では約30%います。これらの症状はとりわけ中学生に多いことがわかります。

日本学校保健会の「児童生徒の健康状態サーベイランス」のODの調査【図2】でも、中学生や高校生に多い結果となっています。

 

しかし、これらの症状は大人になると治ることが多く、軽いODは思春期の発達段階に特有の生理的反応で病的なものではないと考えられています。

 

また、男女差では小中高を通して女子に多く、平成6年度と12年度の比較では、

12年度のほうが多くなっていて、ODが増加していることがうかがえます。

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