【症状編】
Q1)子どもが、朝なかなか起きられません。起立性調節障害でしょうか?
A1)朝が苦手、という子どもはかなりいます。幼少児では体質的なものですが、思春期になって、朝になかなか起きれずに、ときどき遅刻しそうになったり、遅刻してしまう子どもは、起立性調節障害になっている可能性があります。
Q2)起立性調節障害にはどのような症状があるのでしょうか?
A2)よくある症状は以下のようなものです。
これらの 項目が3つ以上当てはまるか、あるいは2つであっても程度が強い場合には、起立性調節障害の疑いが強くなります。
Q3)このような症状は、ひどくなったり、ましになったりしますか?
A3)これらの症状は、1日の中でも変化があり、一般的に朝や午前中に悪く、午後から夕方になると軽減します。また日によって症状が悪化することがあります。とくに、天候が崩れる前、たとえば台風の前、梅雨に悪くなります。
Q4)起立性調節障害になってから、全く勉強しなくなり、成績も下がってしまいました。どうすればいいでしょうか。
A4)起立性調節障害の程度が強くなって、遅刻や欠席を繰り返すような中等症や重症になると、勉強が手につかなくなります。
学習面や行動面では、集中力、思考力、記憶力の低下などがみられ、例えば、単語などを暗記してもすぐ忘れてしまう、読書してもその内容を覚えていない、などがあります。
これは、脳血流が低下するために、脳神経の機能が悪化するためです。あまり焦らず、先ずは病気を治すことを優先しましょう。