【【【最新刊が発売されました】】】
図とイラストでよくわかる
子どもの起立性調節障害
―最新の診断・治療から日常生活のサポートまで―
朝起きられないのは、怠けているのではありません。
脳循環・神経調節の機能不全が原因です。
最新の検査による正しい診断と、的確な治療が必要です。
∞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・∞
・初回受診の起立性調節障害児に対するQTA30質問紙利用の有用性 2021.6.30
・【自動血圧計(KM-385OD)の有用性についての報告】2021.4.10
・【自転車利用時の注意点や、サイクリングの効果について】 2021.1.19
・【第38回日本小児心身医学会学術集会が開催されました】 2020.9.17
・【起立性調節障害の診断に際して知っておいてほしいこと】2020.6.23
【起立性調節障害を持っている、あるいはその疑いのある子どもたちへ、大切なメッセージ】
2020.4.14
コロナウィルス蔓延による外出自粛と運動不足によって起立性調節障害が悪化しています。
適度な運動やできるだけ身体を動かすようにしましょう。
新型コロナウィルス蔓延のために、長らく休校になっています。また外出自粛のために、皆さんは自宅にいる時間が長くなっています。
そのため、多くの子どもたちが運動不足になっています。身体を動かさずに、寝ころがってスマホをする時間も長くなっていると思います。
このように身体を動かさない状態を続けると、筋肉だけでなく、骨、内臓、自律神経のすべての機能が悪くなります。これを医学用語で『デコンディショニング』と呼びます。自分では気づかないのですが、身体のコンディションが悪くなっているのです。
この4月以後、ODの子どもたちの多くが、『デコンディショニング』のために、起立性調節障害が悪化しています。新起立試験の検査データが著しく悪化しているのです。特に脳への血流が低下しています。学校が休みなので、朝にゆっくり寝られ、少し身体がだるくても家でのんびりできるので、心はリラックスして気分はいいのです。しかし一方、身体の機能は非常に悪くなっています。
この状態で学校が再開すると、一気に身体に負担がかかり、元気に登校することができない可能性もあります。
起立性調節障害の子どもたちは、他の元気な子どもたちよりもデコンディショニングが起こりやすいので、注意が必要です。学校が休みだからといって、油断は禁物です。
起立性調節障害を悪くしないように、自宅にいるときには、次のことを十分に守りましょう。
1) 外出できない場合は、室内でもできるだけ長時間、歩きましょう。
2) 自宅にいるときには、寝そべりスマホはしない。
3) スマホを見るときは、その場で足踏みをしましょう。できるだけ長くしたほうがいいですが、最低でも5分間ぐらいはしましょう。1日のトータルで、1時間程度やった方がよいでしょう。
4) 掃除を毎日しましょう。自分の部屋や家の掃除をするだけでも運動になります。
5) 洗濯や料理などの家事手伝いも、身体を動かすことになるし、親も喜んでくれるでしょう。
6) こまめな水分摂取も忘れずに。1時間毎にコップ1杯を飲みましょう。
7) 読書や英語のリスニングの勉強は、足踏みしながら、やりましょう。
学校再開したときに、困らないように、毎日少しずつ実行しましょう。
∞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・∞
【自転車利用時の注意点や、サイクリングの効果について】 2021.1.19
-------------------------------------